ダイバージェント

Divergent

2014年

おすすめ度
3.5

「ダイバージェント」は、ヤングアダルト向けのSFアクション映画で、ベストセラー小説の映画化作品です。舞台は、未来のシカゴ。人々は、5つの異なる派閥(平和を守るために無欲を司る「アブネゲーション」、平和を司る「アミティ」、高潔を司る「キャンダー」、博学を司る「エリュアダイト」、勇敢を司る「ドーントレス」)の中から、自分に合った派閥を選びます。主人公のトリスは、自分自身がいずれにも属さないダイバージェントであることが分かり、派閥に属さずに生きることを決めます。物語は、トリスがダイバージェントであることを隠しながら、異なる派閥と戦いながら成長していく姿を描いています。

まず、映画の演出についてですが、アクションシーンは非常に迫力があり、見応えがあります。特に、トレインシーンやタワーシーンなど、緊迫感のあるシーンは印象的でした。また、派閥ごとに異なる雰囲気や衣装などの設定も、映画の世界観を深めています。さらに、ダイバージェントの力が描写されるシーンも非常に美しく、印象的でした。

次に、キャラクターについてですが、主人公のトリスを演じたシェイリーン・ウッドリーは、強い意志を持った女性を演じており、非常に魅力的でした。また、四大派閥のリーダーたちも、それぞれの信念を持っていて、個性的なキャラクター描写がなされていました。特に、ドーントレスのサブリーダーであるフォーは、トリスとの恋愛関係が描かれる中で、彼の人間的な部分が浮き彫りになっていく様子が印象的でした。

ただし、ストーリーにはいくつかの説明不足や展開の急さがありました。小説を読んでいない人にとっては、物語の背景や世界観を理解するのに時間がかかるかもしれません。また、映画のラストシーンは、少し予測がつきやすく、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。

総合的には、「ダイバージェント」は、迫力あるアクションシーンと魅力的なキャラクターたちが印象的な、娯楽性の高い映画です。物語の世界観やキャラクターの設定も独創的で、SF好きにはおすすめの作品です。ただし、小説ファンには、原作との違いに戸惑う場面もあるかもしれません。それでも、強い意志を持った主人公や、個性的なキャラクターたちが繰り広げるアクションシーンを楽しみたい人には、是非一度見てもらいたい作品です。

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監督
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