メリー・ポピンズ リターンズ

Mary Poppins Returns

2019年

おすすめ度
3.5

「メリー・ポピンズ リターンズ」は、1964年のオリジナル映画「メリー・ポピンズ」の続編として、2018年に製作されたミュージカル映画です。オリジナル映画を愛する世代のファンを喜ばせると同時に、新たなファンを獲得しました。本作は、オリジナルの設定とキャラクターを継承しながら、新たな物語を描き出しています。

物語は、1930年代のロンドンを舞台にしています。ジェーンとマイケルは、成長した大人になっていました。マイケルは妻を亡くし、3人の子供たちと暮らしています。しかし、彼は債務者の脅威に直面し、家を失う危機に陥っています。そこで、メリー・ポピンズが再び現れ、子供たちと共に家族を助ける冒険に出ます。

映画は、オリジナル映画と同様に、素晴らしい音楽と鮮やかなダンスシーンが印象的です。新たに追加された楽曲も、オリジナル映画の名曲に負けない魅力があります。また、映像の美しさも際立っており、特にメリー・ポピンズが歌う「幸せのありか」のシーンは、映画のハイライトの1つと言えるでしょう。

キャスト陣も素晴らしく、エミリー・ブラントは、ジュリー・アンドリュースが演じたメリー・ポピンズの精神を受け継ぎながら、自分自身の個性を加えた見事な演技を見せています。また、リン=マニュエル・ミランダは、新キャラクターのジャック役で、魅力的なパフォーマンスを披露しています。さらに、ミュージカルスターのメリル・ストリープも、登場シーンは少ないですが、印象的な演技を見せています。

一方で、オリジナル映画に比べると、本作のストーリーはやや薄いと感じるかもしれません。また、オリジナルのファンには、ある種のノスタルジアを感じさせる場面が少ないことも指摘できます。

総合的に見ると、「メリー・ポピンズ リターンズ」は、オリジナル映画のファンやミュージカル映画が好きな人にはおすすめできる作品です。オリジナル映画の世界観やキャラクターをリスペクトしながら、新しいストーリーを展開している点が魅力的です。また、音楽やダンス、映像にも注目すべき要素があります。

ただし、オリジナル映画との比較を避けては通れない点もあります。ストーリーに深みがなく、オリジナル映画の魔法を再現するには至っていない部分もあるかもしれません。しかし、それでも、メリー・ポピンズの魔法にかけられたいという人には、十分に楽しめる作品だと言えます。

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監督
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